里見香奈


 今年、プロ将棋界は長年の低迷を脱して、反転攻勢するだろう。これがZEN年頭の予言です。米長将棋連盟会長のリーダーシップの下、昨年、名人戦の朝日・毎日新聞共同開催の重要案件が決着した。財政基盤が整った。連盟の組織存続に対する心理的不安を払拭した。また、この間の困難な過程の中で、プロ棋士たち全員が一皮剥けた。もう恐れることはない。今年は間違いなく、将棋界、猪突猛進の年となるだろう。

 そんな中、ZENが最も注目する棋士が、里見香奈女流一級である。
 1992年3月2日生まれの十四歳。島根県出雲市出身。今も出雲に住む中学生だ。
 第28期女流王将戦では、8傑入りし、女流名人位戦リーグではB級を7勝2敗で突破し、A級入り。
 名人に挑戦できるこのAリーグで彼女は大暴れするだろう。
 本人は、”高校卒業までに”女流名人になりたいと自ら抱負を述べている。いいぞ。

 レディス・オープン・トーナメントでは美人棋士、矢内女流名人との3番勝負の第1戦が、この11日、来週の木曜日に始まる。
 ZENはこの日、仕事が休みなので、強力な念を里見香奈に送る。矢内名人には悪いが、必勝を祈る。

 若い女性の棋士が注目されることが、将棋界を輝かせ、日本の未来を開く。日本の未来は男でなく、女が開くことは確実なことだ。
 将棋を指す女性が増えることは、思慮深い女性が増えることを意味する。素晴らしいことだ。万歳!

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